Web制作コラム
WordPressのお問い合わせフォームプラグイン比較|確認画面・保存・予約・開発状況で選ぶ
Contact Form 7、Snow Monkey Forms、WPForms、MW WP Form、Contact Form by gripspace の5つを、料金、確認画面、送信内容の保存、予約、開発状況で比べました。2026年10月時点の公式情報にもとづきます。

WordPress のお問い合わせフォームは、プラグインで作るのが一般的です。選択肢は多いのですが、日本のサイトでよく比べられるのは数本に絞られます。
この記事では、Contact Form 7、Snow Monkey Forms、WPForms、MW WP Form、Contact Form by gripspace の5つを、確認画面の有無、送信内容の保存、予約への対応、開発の状況で比べます。どれが一番かではなく、何を重視するかで選べるように整理しました。
比較対象の Contact Form by gripspace は、当サイト(ワプラボ)を運営する ibis studio株式会社が開発しています。自社製品を含む比較であることを先にお断りしておきます。他のプラグインの情報は、2026年10月時点の WordPress.org のプラグインページと各公式サイトで確認した内容です。
先に結論:何を重視するかで選ぶ
- 実績と情報の多さを重視するなら Contact Form 7。困ったときに調べれば答えが見つかりやすいです
- ブロックエディターでフォームを組みたいなら Snow Monkey Forms。確認画面も標準で使えます
- 決済や外部サービスとの連携まで一つで済ませたいなら WPForms(多くは有料ライセンス)
- 確認画面・保存・予約カレンダーを無料で一つにまとめたいなら Contact Form by gripspace
- MW WP Form は、新しく導入する候補には向きません。理由は後述します
比較表(2026年10月時点)
| プラグイン | 料金 | 確認画面 | 送信内容の保存 | 予約(空き枠の管理) |
|---|---|---|---|---|
| Contact Form 7 | 無料 | 本体には無し(追加プラグインで対応) | 本体は保存しない(同じ開発元の Flamingo で保存) | 無し |
| Snow Monkey Forms | 無料 | 有り(設定で有効化) | 無し | 無し |
| WPForms | Lite は無料/有料は年額4プラン | 送信前のプレビューは有料ライセンス | Lite はサイトに保存しない | 空き枠の管理は無し(上位プランに Google カレンダー連携) |
| MW WP Form | 無料 | 有り | 有り(グラフ表示も可) | 無し |
| Contact Form by gripspace | 無料 | 有り(設定で有効化) | 有り(オフにも可) | 有り(Zoom / Google 連携は任意) |
※ 横にスクロールできます
| プラグイン | 有効インストール数 | 最終更新 | 開発の状況 |
|---|---|---|---|
| Contact Form 7 | 1,000万以上 | 2026年10月11日(6.2.2) | 開発が続いている |
| Snow Monkey Forms | 3万以上 | 2026年8月19日(13.0.0) | 開発が続いている |
| WPForms Lite | 500万以上 | 2026年10月6日(2.0.2.2) | 開発が続いている |
| MW WP Form | 20万以上 | 2026年9月27日(5.1.8) | 脆弱性対応を除き開発停止 |
| Contact Form by gripspace | 10未満 | 2026年10月13日(0.11.5) | 開発が続いている(2026年7月公開) |
※ 横にスクロールできます
有効インストール数・最終更新日は WordPress.org の表示です。5つとも、WordPress.org の日本語の言語パックが用意されています。機能や料金は変わることがあるため、導入前に各公式ページで最新の情報を確認してください。
各プラグインの特徴
Contact Form 7
長く使われている定番のフォームプラグインです。WordPress.org での有効インストール数は1,000万以上で、使い方の解説や不具合の情報がとても多いのが強みです。フォームはタグを並べて組み立てる形式で、慣れると細かい調整がしやすい作りです。
- 公式の説明では、初期設定のままなら送信者の個人情報をデータベースに書き込まず、外部にも送りません
- 送信内容を保存したい場合は、同じ開発元の Flamingo を併用します
- 本体だけでは「入力 → 確認 → 送信」の確認画面にはならず、確認画面を足す追加プラグインを組み合わせるのが一般的です
- reCAPTCHA、Akismet、Cloudflare Turnstile、Stripe などとの連携機能があります
必要な機能を追加プラグインで足していく考え方なので、組み合わせを理解している人には扱いやすく、初めての人には設定箇所が分かれて見えることがあります。
Snow Monkey Forms
ブロックエディター用のフォームプラグインです。フォームの項目をブロックとして並べて作ります。テーマ「Snow Monkey」と同じ開発者によるもので、他のテーマでも使えると公式に書かれています。
- 入力 → 確認 → 完了の流れにできます(設定で有効化。初期状態は無効)
- スパム対策として reCAPTCHA v3 と Cloudflare Turnstile に対応しています
- 送信内容を管理画面に保存する機能はありません。開発者も公式フォーラムでそう回答しています(2020年)
ブロックエディターに慣れている人には自然な操作感です。問い合わせをメール以外にも残したい場合は、別の仕組みが必要になります。
WPForms(Lite と有料版)
海外で広く使われているフォームビルダーです。ドラッグ&ドロップで作れて、テンプレートの数が非常に多いのが特徴です。WordPress.org で配布しているのは無料の Lite 版で、多くの機能は有料ライセンス(Basic・Plus・Pro・Elite の年額制)で使えるようになります。
- Lite 版は、送信内容を WordPress のデータベースに保存しません
- Lite Connect を有効にすると、送信内容が WPForms 社のサーバーにバックアップされます。ただし取り出すには有料ライセンスが必要で、バックアップは1年で期限が切れます
- 送信前に入力内容を見せる「Entry Preview」は、有料ライセンスで使える項目です
- Stripe、PayPal、Square などの決済に対応しています。Lite でも Stripe 決済が使えると公式に説明されています
- Google カレンダーに予定を作る連携は、公式の料金ページでは Pro と Elite に含まれています
決済フォームやメール配信サービスとの連携まで一つで済ませたい場合には、選ぶ理由がはっきりしたプラグインです。一方、保存や確認画面のような基本的な部分も有料側にあるため、無料の範囲で使い続けるつもりなら、必要な機能が Lite に入っているかを先に確認してください。
MW WP Form
確認画面と送信内容の保存に対応したフォームプラグインです。保存した問い合わせをグラフで見る機能もあり、有効インストール数は20万以上あります。
ただし、2026年10月時点で公式サイトには「MW WP Form の開発は脆弱性対応を除き停止しています」と書かれています。新しい機能の追加や、WordPress の更新ごとの動作確認は行わないとしたうえで、他のプラグインへの乗り換えを検討するよう案内しています。2023年9月から、保守は株式会社Webの相談所に引き継がれています。
- 2026年に入ってからも、脆弱性を修正する更新が続けて出ています
- WordPress.org 上の動作確認済みバージョンは 6.4 系のままです
今動いているサイトをすぐに止める必要はありませんが、更新は必ず当ててください。新しく作るサイトや、リニューアルの機会があるサイトでは、別のプラグインに移すことをおすすめします。
Contact Form by gripspace
当社が開発しているフォームプラグインです。ドラッグ&ドロップでフォームを作り、確認画面、自動返信、送信内容の保存、予約カレンダーまで無料で使えます。名前のふりがな、郵便番号からの住所入力、電話番号の分割入力など、日本語のフォームでよく使う項目を最初から持っています。
- 確認画面は設定でオンにするだけで使えます
- 送信内容は WordPress の中に保存され、管理画面で一覧・詳細・対応状況を管理できます。保存しない設定にもできます
- 予約カレンダーで、曜日と時間帯、1枠の受付数、受け付けない日を決めて予約を受けられます。予約者が自分でキャンセルすることもできます
- Zoom や Google と連携すると、予約と同時に会議URLの発行やカレンダー登録まで行えます(任意)
- 外部サービス grip space と連携すると、訪問企業の把握やアクセスレポートが使えます(任意。計測は初期状態でオフ)
Contact Form by gripspace が向かないケース
自社製品なので、合わないケースもはっきり書いておきます。
- 決済を受けたい … 決済の機能はありません。Stripe などで代金を受け取るフォームが必要なら、Contact Form 7 や WPForms のほうが向いています
- 実績や利用者の多さを重視したい … 2026年7月に WordPress.org で公開したばかりで、有効インストール数はまだ10未満です。ネット上の解説記事や利用者同士の情報も、定番のプラグインに比べるとほとんどありません
- メール配信サービスや CRM と細かく連携したい … 用意している外部連携は Zoom、Google、grip space などに限られます
- ブロックエディターの中でフォームを組みたい … フォームは専用の画面で作り、ショートコードで設置する形です
- reCAPTCHA v3 や Cloudflare Turnstile を使いたい … 対応しているのは reCAPTCHA v2(チェックボックス)だけです
選ぶときに確認したいこと
- 確認画面が必要か … 業種や社内ルールで必須の場合は、本体だけで確認画面を持つものか、追加プラグインを含めて検証済みの組み合わせを選びます
- 送信内容をサイトに残したいか … メールが届かなかったときの保険になります。保存しないプラグインでは、メールが失われると問い合わせも失われます
- 予約や決済が要るか … フォームの外で別のサービスを使うのか、フォームの中で完結させたいのかを決めておきます
- この先も更新が続くか … 最終更新日と、公式の開発方針を確認します。開発が止まったプラグインは、WordPress の更新についていけなくなります
- 誰が運用するか … 制作者が触るのか、担当者が日常的に編集するのかで、扱いやすい画面は変わります
フォームは問い合わせの入口なので、動かない期間がそのまま機会損失になります。どれを選ぶ場合も、公開前に実際のメールアドレスで送信し、管理者宛と自動返信の両方が届くことを確かめてください。
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