Web制作コラム

お問い合わせメールが届かないとき|原因はほぼ3つ

トラブル対処

送信完了と出るのに届かない、という相談は多いです。送信できていないのか、届いて弾かれているのかを先に切り分けます。

フォームは、送信完了の画面が出ても実際には届いていないことがあります。画面の表示とメールの送信は別の処理なので、送信が失敗しても完了画面は出てしまうのです。まず、そもそも送れていないのか、送れているが弾かれているのかを分けます。

前提:そのサーバーはメールを送れる構成か

原因を追う前に確認しておくことがあります。サーバーの種類によっては、そもそもメールを送れません。

レンタルサーバー(エックスサーバー、さくら、ヘテムル、ロリポップなど)はメール機能が付いているので、基本的には送れます。一方、AWS の EC2 や Google Cloud の仮想マシンに自分で構築している場合は、メールの送信が制限されています。

  • AWS(EC2) … 送信用のポートに既定で制限がかかっており、解除には申請と逆引き設定が必要です
  • Google Cloud … 送信用のポートが常時ふさがれており、解除できません
  • いずれも、IPアドレスが迷惑メール対策のリストに載っていることが多く、申請が通っても届きにくい状態が残ります

つまりクラウド上に自分で構築している場合、サーバーから直接メールを送る前提で作ってはいけません。メール配信の専用サービス(Amazon SES、SendGrid、Blastengine など)か、自社のメールアカウントの SMTP を使い、送信はそちらに任せる形にします。

クラウドに移したら問い合わせが届かなくなった、という相談は少なくありません。サーバーの移行時は、メールの送り方も移行対象だと考えてください。ファイルとデータベースを移しただけでは、フォームは動いていないことがあります。

自分のサーバーがどちらなのか分からない場合は、サーバー会社の契約内容か、管理画面にメールアドレスを作る機能があるかで見分けられます。メールアカウントを作る画面が無いなら、メールは別の仕組みで送る必要があります。

1. なりすまし扱いで弾かれている(いちばん多い)

WordPress は既定では、サーバーの PHP からメールを送ります。このとき差出人だけを独自ドメインのアドレスにしていると、受け取る側からは「そのドメインのメールサーバーではない所から、そのドメインを名乗って届いた」ように見えます。SPF や DKIM の確認に通らず、迷惑メール行きか、受信拒否になります。

Gmail や Outlook は近年この判定を厳しくしました。以前は届いていたのに急に届かなくなった場合は、ほぼこれです。

対処は、PHP から直接送るのをやめて、自社のメールアカウントの SMTP 経由で送る形に変えることです。送信用のプラグインで設定できます。メール配信サービスを使う方法もあります。

2. 迷惑メールに入っている

意外と多いので、最初に迷惑メールフォルダを確認してください。自動で振り分けるルールを作っていて、そこに入っていることもあります。届いていないと思っていたら、数か月ぶんが溜まっていたという例もあります。

3. 宛先の設定が間違っている

  • 担当者が辞めて、使われていないアドレスのままになっている
  • 複数宛先の区切りが全角カンマや全角スペースになっている
  • 転送設定が途中で切れている

切り分けの手順

  1. 送信ログを残すプラグインを入れて、送信処理まで到達しているか確認する
  2. 宛先を Gmail など別のアドレスに変えて送ってみる(届くなら受信側の問題)
  3. 差出人をサーバーの既定のアドレスにして送ってみる(届くなら1番の問題)
  4. フォームを使わず、サーバーからのテストメールを送ってみる(届かないならサーバー設定の問題)
  5. サーバーがクラウド上の仮想マシンなら、そもそも送信できない前提で配信サービスに切り替える

送信ログを残しておくと、次に同じことが起きたときに原因がすぐ分かります。問い合わせを取りこぼさないためにも、最初から入れておくことをおすすめします。

自動返信も確認する

管理者宛には届いていても、送信者への自動返信が届いていないことがあります。問い合わせた側は受け付けられたか分からず、他社に行きます。必ず自分のアドレスで実際に送って、両方を確認してください。

確実に届く形にしておく

フォームは取りこぼしが直接売上に響く部分です。当社では構築時に SMTP 経由の送信設定と送信ログまで含めてお渡ししています。既存サイトのフォームだけを見直すご依頼にも対応しています。

「トラブル対処」のコラム

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