Web制作コラム

EC-CUBEにお問い合わせフォームを追加する|Grip Contact Formの使い方

やり方・手順

EC-CUBE 4.2 用のフォームプラグイン「Grip Contact Form」の導入から、フォーム作成・設置・問い合わせ管理までを、実際の管理画面の表記に沿って説明します。grip space 連携(任意)でできることもまとめました。

EC-CUBE の標準のお問い合わせは、項目が決まった1種類のフォームです。商品ごとの問い合わせや、採用の応募、アンケートのように項目を変えたい場合は、プラグインかカスタマイズで足すことになります。

この記事では、管理画面だけでフォームを作れるプラグイン「Grip Contact Form」の使い方を、インストールから順に説明します。メニュー名やボタン名は、プラグインの管理画面に表示される表記に合わせています。

Grip Contact Form は、当サイト(ワプラボ)を運営する ibis studio株式会社が開発・販売しているプラグインです。他の選択肢との違いは、比較記事で別にまとめています。

動作環境

  • EC-CUBE 4.2系・4.3系(オーナーズストアの対応バージョン)
  • PHP 8.1以上(販売ページの記載)
  • grip space 連携を使う場合のみ、grip space のアカウント(連携キー)

EC-CUBE 4.0系・4.1系では動きません。4.2 で使われている新しいメール送信の仕組みや本体の内部の仕様を前提に作っているためです。オーナーズストアの対応バージョンは 4.2系(4.2.0〜4.2.3-p2)と 4.3系(4.3.0〜4.3.1-p1)です。

インストールと有効化

EC-CUBE 4 のプラグインは、管理画面から入れる方法が2つあります。オーナーズストアで購入したものを入れる方法と、プラグインのファイル(zip など)をアップロードする方法です。どちらも「インストール」したあとに「有効化」して初めて使えるようになります。

オーナーズストアで購入した場合

  1. EC-CUBE オーナーズストアで Grip Contact Form を購入する
  2. 管理画面の「オーナーズストア」→「認証キー設定」で、認証キーを登録する(登録済みなら不要)
  3. 「オーナーズストア」→「プラグイン」→「プラグインを探す」から、購入済みのプラグインをインストールする
  4. 「プラグイン一覧」で Grip Contact Form を有効にする

ファイルをアップロードする場合

「オーナーズストア」→「プラグイン」→「プラグイン一覧」の「アップロードして新規追加」から、プラグインのファイルをアップロードします。インストール後、一覧で有効にします。

有効にすると、管理画面の左メニューに「フォーム」が増えます。中身は次の5つです。

メニューできること
フォーム作成したフォームの一覧。公開/非公開の切り替え、削除
新規追加新しいフォームを作り、編集画面を開く
問い合わせ一覧フォームから届いた送信内容の確認・対応状況の管理・CSV出力
レポートgrip space 連携時のアクセスレポート(未連携では使えません)
設定grip space との連携設定

※ 横にスクロールできます

フォームを作る

「新規追加」を押すと、まずテンプレートの選択画面が出ます。用途に近いものを選ぶと、項目が入った状態で編集画面が開きます。

  • 空から作成 … 項目を置かずに始める
  • 商品別お問い合わせ … 商品ページに置いて、商品ごとの問い合わせを受ける
  • メールマガジン登録 … 購読の申し込みを受けるシンプルなフォーム
  • 採用エントリー … 応募者情報・履歴書の添付・応募職種
  • アンケート(ステップ形式) … 連絡先→評価→自由記述の3ステップ

編集画面は、左に設定、中央にプレビューが並ぶ構成です。左側は「項目」「デザイン」「設定」「設置方法」の4つのタブに分かれています。プレビューは「入力欄」と「完了画面」、「PC」と「スマホ」を切り替えて確認できます。

項目タブ

左のパレットから項目を足し、ドラッグで並べ替えます。用意されている項目は次のとおりです。

  • 連絡先の項目 … 名前(ふりがな付き)、メールアドレス、電話番号、会社名、会社URL、住所、役職
  • 基本の項目 … テキスト、テキストエリア、日付選択、生年月日、性別、ファイル、規約に同意する
  • 選択の項目 … プルダウン、ラジオボタン、チェックボックス、レビュー(5段階評価)
  • ステップ区切り … 長いフォームを複数の画面に分ける

項目ごとに、必須にするか、文字種のチェック(全角のみ・半角数字・カタカナなど)、文字数の上限と下限を決められます。メールアドレスは確認用の欄を出せます。住所の項目には、郵便番号から住所を検索するボタンが付きます。

デザインタブ

フォームの最大幅、ラベルの位置(上か左か、PCとスマホで別々に指定)、必須/任意の表示のしかた、入力欄の枠色、ボタンの文言と色などを変えられます。CSS を書かなくても、ショップの見た目に寄せられます。

設定タブ

送信まわりの設定はここにまとまっています。

  • EFO(入力体験の最適化) … 入力中のエラー表示、未入力の必須項目の強調、電話番号などの半角への自動変換、離脱時の確認、入力途中の一時保存など。個別にオン・オフできます
  • 確認画面 … 送信前に入力内容の確認画面を出すかどうか
  • セキュリティ(reCAPTCHA) … Google reCAPTCHA v2(チェックボックス)に対応。サイトキーとシークレットキーを入れて有効にします
  • メール送信 … 管理者宛通知メールと自動返信メール(後述)
  • データの保存 … 送信内容と添付ファイルを、このサイトのサーバーに保存するかどうか
  • 送信後の動作 … 完了画面を出すか、指定したページへ移動するか

メールの設定

管理者宛通知メールと自動返信メールは、それぞれオン・オフと、送信先・件名・本文・差出人を設定できます。本文では [form_name](フォーム名)、[name](名前)、[email](メールアドレス)、[all_fields](全項目)のような差し替えキーワードが使えます。

  • 管理者宛の送信先を空欄にすると、EC-CUBE の基本設定にある「送信元メールアドレス(From)」宛に届きます
  • 差出人を空欄にした場合も、同じアドレスとショップ名が使われます
  • 自動返信は、フォーム内のどのメールアドレス項目に返すかを「返信先メール項目」で指定します

メールの送信には EC-CUBE 本体と同じ送信の仕組みを使います。本体の注文メールなどが届いていない環境では、このプラグインのメールも届きません。届かないときは、まずサーバー側のメール設定を確認してください。

「データの保存」をオンにしておけば、メールが届かなかった場合でも、送信内容は「問い合わせ一覧」に残ります。特に理由がなければオンのまま使うことをおすすめします。

ストアフロントに設置する

保存したら、「設置方法」タブで置き方を選びます。方法は3つあり、どれを使っても同じフォームが表示されます。

方法使う場面
ショートコード [grip_form id="…"]商品の説明欄(自由記述欄)や、ページ管理で作ったページの本文に貼る
ブロック「ブロックを作成」でフォーム専用のブロックを作り、コンテンツ管理→レイアウト管理で配置する
Twig関数 grip_form('…')テーマのテンプレートに直接書く

※ 横にスクロールできます

表示方法は「インライン(そのまま表示)」と「ボタン+モーダル(クリックでポップアップ)」から選べます。モーダルにした場合は、ボタンの文言と色も指定できます。表示方法は保存すると、そのフォームのすべての設置箇所に反映されます。

商品詳細ページに置いたフォームでは、hidden 項目の値に {{product_code}} や {{product_name}} と書いておくと、その商品の商品コードや商品名が自動で入ります。テンプレートの「商品別お問い合わせ」はこの仕組みを使っています。商品詳細のテンプレートに1回置けば、全商品で「どの商品についての問い合わせか」が分かる形になります。

フォームを「非公開」にすると、そのフォームは表示されなくなります。1.0.1 までは、ショートコードで貼った箇所にショートコードの文字がそのまま出ていました。1.0.2 からは何も表示されません。使わなくなったフォームは、貼った箇所からも外しておくと管理しやすくなります。

届いた問い合わせを管理する

「問い合わせ一覧」を開くと、まずフォーム別の一覧が出ます。フォーム名を選ぶと、そのフォームの送信内容が新しい順に並びます。

  • 対応状況を「未対応」「対応中」「対応済」で管理でき、状況で絞り込めます
  • 「CSV出力」で、絞り込んだ内容を CSV でダウンロードできます
  • 添付ファイルは、公開フォルダから直接開けないようにして保存され、管理画面からダウンロードします

一覧の画面から問い合わせ者へ返信する機能はありません。返信は普段お使いのメールソフトから行います。

grip space と連携する(任意)

grip space は、BtoB 向けのアクセス解析・営業支援のサービスです。連携しなくてもフォームの作成・設置・メール・問い合わせ管理はすべて使えます。連携すると、次のことが加わります。

  • サイトの全ページに計測タグが入り、アクセスを計測できる(管理画面のページは対象外)
  • フォームごとに「連携する」をオンにすると、送信が grip space のコンバージョンとして記録される
  • 「レポート」メニューで、PV数・セッション数・CV数や、会社単位のアクセスなどを見られる

連携の手順

  1. 左メニュー「フォーム」→「設定」を開く
  2. grip space をすでに使っている場合は、grip space 側で発行した連携キーを貼り付けて「連携キーで接続」。使っていない場合は、同じ画面から grip space のフリープランに登録して接続する
  3. 「アクセス計測を有効にする」をオンにして保存する
  4. フォーム一覧の「grip連携」の列で、計測したいフォームの「連携する」にチェックを入れる

連携できるフォームの数は、grip space の契約プランによって上限がある場合があります。上限に達したときは、管理画面にその旨が表示されます。

連携を有効にすると、設定に応じてアクセス計測データやフォームの送信内容が grip space のサーバーへ送られ、保存されます。プライバシーポリシーに外部サービスの利用を書き加えるなど、ショップ側の告知もあわせて確認してください。

当社のチャットボットプラグインなど、grip space に連携するプラグインを複数入れている場合は、すべて同じサイト(同じアカウント)に連携してください。計測タグはページに1つしか入らないため、連携先が違うと計測が別のアカウントに入ります。この状態になると、フォーム一覧と設定画面に警告が出ます。

プラグインを削除するとき

プラグインを削除すると、プラグインのファイルと、フォーム編集画面から作った専用ブロックも消えます。届いた問い合わせを残しておきたい場合は、削除の前に「問い合わせ一覧」から CSV を出力しておくと安心です。

まとめ

  1. EC-CUBE 4.2系・4.3系で使う。インストール後に有効化すると「フォーム」メニューが増える
  2. テンプレートを選び、項目・デザイン・設定の3タブで作る
  3. ショートコード・ブロック・Twig関数のどれかで置く。商品ページなら商品コードを自動で入れられる
  4. 送信内容は「問い合わせ一覧」に残り、対応状況の管理と CSV 出力ができる
  5. grip space 連携は任意。つなぐと送信をコンバージョンとして計測できる

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