Web制作コラム

Popup Banner by gripspace の使い方|ポップアップバナーの作成から表示条件・計測まで

やり方・手順

WordPress にポップアップバナーを出すプラグイン「Popup Banner by gripspace」の使い方です。インストールからバナーの作成、表示条件の決め方、grip space と連携したときの計測までを、実際の画面の名前に沿って説明します。

Popup Banner by gripspace は、WordPress のサイトにポップアップバナーを表示するプラグインです。WordPress.org で無料で公開しています。バナーの作成から表示まではプラグインの中で完結し、外部サービスのアカウントは要りません。

このプラグインは、当サイト(ワプラボ)を運営する ibis studio株式会社が開発しています。この記事では、2026年10月時点の最新版(1.0.17)をもとに、管理画面に出てくる名前をそのまま使って手順を説明します。

管理画面は、WordPress の表示言語が日本語なら日本語で表示されます。日本語訳は WordPress.org の翻訳として配信されるため、言語を日本語にしているのに英語のままの場合は、「ダッシュボード」→「更新」で翻訳を更新してください。

できること

  • テンプレートやエディタを使い、コードを書かずにバナーを作る
  • 手持ちのバナー画像をアップロードするだけで表示する
  • モーダル・フローティング・帯の3つの形で表示する
  • 表示するページ(URL)、タイミング、表示期間、デバイスを指定する
  • カウントダウンタイマーを入れる
  • 画像を最大3枚まで登録し、表示ごとにランダムで出し分ける
  • (任意)grip space と連携し、表示回数・クリック数・CV を計測する

動作環境と料金

項目内容
WordPress5.8 以上
PHP7.4 以上
料金無料(WordPress.org で公開)
外部アカウントバナーの作成・表示には不要
管理画面の言語日本語(WordPress.org の翻訳で配信)

※ 横にスクロールできます

計測や業界・地域による出し分けを使う場合だけ、外部サービス grip space との連携が必要です。連携しなければ、訪問者のデータが外部へ送られることはありません。

インストールと有効化

  1. 管理画面の「プラグイン」から新規追加の画面を開く
  2. 検索欄に「Popup Banner by gripspace」と入力する
  3. 表示されたプラグインの「今すぐインストール」を押す
  4. インストールが終わったら「有効化」を押す

有効化すると、管理画面の左メニューに「Grip Banner」が追加されます。メニューの中身は次の4つです。どの画面も管理者権限のあるユーザーだけが開けます。

メニュー用途
バナー作成したバナーの一覧。公開・非公開の切り替えや削除をここで行います
連携中のバナーgrip space に連携したバナーの一覧と計測結果
新規追加テンプレートを選んでバナーを作ります
設定grip space との連携(使わない場合は触らなくて構いません)

※ 横にスクロールできます

バナーを作る

「新規追加」を開くと、「バナーを新規追加」画面が表示されます。作り方は大きく2つに分かれています。

  • お手持ちのバナー画像をアップロード … すでにある画像を載せるだけの簡単な方法(シングルイメージ)
  • テンプレートから管理画面でバナー作成 … テンプレートを元に、エディタで文字や色を変えて作る方法

使いたいものの「このテンプレートを使う」(白紙の場合は「白紙から作成」)を押すと、バナーが下書きの状態で作られ、編集画面が開きます。用意されているテンプレートは次のとおりです。

テンプレート内容
シングルイメージ画像をアップロードするだけ。PC とスマホで画像を分けられます
白紙から作成空のキャンバスから自由に作ります
オリジナルバナーコンテンツ「期間限定」などの告知向けのバナー
画像+キャッチコピー+ボタンキャンペーンの告知向け
画像+カウントダウンタイマー+ボタン期限付きキャンペーン向け。終了までの残り時間を表示します
メニュー表示コンテンツおすすめのページへ案内するナビゲーション向け
帯タイプバナーヘッダーやフッターに固定する横長の帯
画像見出し付きフォーム/フォーム付きコンテンツフォーム入りのテンプレート。grip space のスタンダードプラン以上で使えます

※ 横にスクロールできます

画像をアップロードするだけで作る

シングルイメージを選ぶと、画像を登録するだけの編集画面になります。登録する項目は次のとおりです。

  • PC 用バナー画像 … クリックするか、画像をドラッグして登録します
  • スマートフォン用バナー画像 … 任意です。未設定ならスマホでも PC 用画像を使います
  • リンク URL(クリック時の遷移先)… 空欄なら、クリックしてもどこにも移動しません
  • PC 幅/スマホ幅 … 表示する幅を数値で指定します

画像の欄には A・B・C の3つのタブがあります。B や C にも画像を入れると、表示のたびに A〜C のどれかがランダムに表示されます。ただし、どの画像の反応が良かったかを比べる集計は、プラグイン単体にはありません。

エディタでデザインする

シングルイメージ以外のテンプレートでは、キャンバス型のエディタが開きます。上部のツールバーで、要素の追加と編集を行います。

  • テキスト … 文字を追加します。フォントはヒラギノ角ゴ、ヒラギノ明朝、メイリオなど、閲覧環境にあるフォントを使います
  • 画像 … 画像ライブラリから画像を追加します
  • パーツ追加 … 四角、三角形、円形、直線、波線、ドット線、矢印、カウントダウン、テーブル、フォーム
  • 背景 … 単色、グラデーション、透明から選びます
  • 整列 … 左揃え・左右中央・上揃えなど
  • 複製、削除、元に戻す、やり直し
  • 重なり順の変更(最前面へ・1つ前面へ など)、画像のクロップ、リンクの設定

パーツ追加の「フォーム」は、grip space のスタンダードプラン以上と連携しているときだけ選べます。それ以外では、鍵のマーク付きで選べない状態になっています。

画像ライブラリには「アップロード済み」「新規アップロード」「素材」の3つのタブがあります。素材には、バッジ、アイコン、ラベル、カバー画像があらかじめ入っています。アップロードした画像は、WordPress のアップロード用フォルダの中の grip-banner フォルダに保存されます。

画面右上には「保存」「PNG」「プレビュー」のボタンがあります。PNG は作ったバナーを画像として書き出す機能です。プレビューは、保存してからプレビューを開きます。

カウントダウンを入れる

パーツ追加から「カウントダウン」を入れ、ツールバーの「カウントダウン設定」で動き方を決めます。終わり方は2種類です。

  • 指定の日時で終了する … キャンペーンの締め切りが決まっている場合
  • 表示された時から指定の時間後に終了する … 訪問者ごとに、表示されてから一定時間で終わる場合

時間が来ると、タイマーは「終了時のメッセージ」に置き換わります。初期値は「キャンペーンは終了しました」です。文字サイズや文字色も変えられます。

表示方法を決める(デザイン設定)

編集画面の左側には「1 デザイン設定」と「2 ルール設定」の2つのタブがあります。デザイン設定の「表示方法」で、バナーの出し方を決めます。

表示形式出方主な設定
モーダル画面中央に表示し、背景を暗くする背景をクリックしても閉じます
フローティングページに重ねて、指定した位置に表示する表示位置(左上・上・右上・左・中央・右・左下・下・右下)とアニメーション(フェードイン・スライド・ズームフェード)
帯画面の上か下に横幅いっぱいで固定する設置位置(上・下)。上の場合は「フローティング」か「ブロック追加」

※ 横にスクロールできます

帯は「帯タイプバナー」のテンプレートで作ったときの表示形式です。上に置いた場合、「フローティング」はヘッダーに重ねて固定します。「ブロック追加」はヘッダーを下へ押し出して配置するので、既存の要素を隠しません。

同じ画面で、次の項目も設定できます。

  • 表示するデバイス … すべて/モバイルのみ/PC のみ。画面幅 767px 以下をモバイルとして扱います
  • 閉じるボタン … 表示するかどうか、大きさ(小・大)、内側か外側か、配置(左上・右上・左下・右下)、背景の色、アイコンの色
  • 影 … 表示するかどうか、種類(ソフト・ハード)、影の色
  • 角の丸み … なし・小・中・大

表示条件を決める(ルール設定)

ルール設定のタブでは、いつ、どのページで表示するかを決めます。

表示するページ URL

バナーを出すページの URL を入力します。https から始まる完全な URL でも、/campaign/ のようなパスだけでも構いません。「前方一致を含む」にチェックを入れると、その URL から始まるページすべてが対象になります。

「OR +」のボタンで URL を増やせます。複数の URL は「いずれかに一致」で判定されます。

URL を1つも入れないと、バナーはどのページにも表示されません。サイト全体に出したい場合は、「/」と入力して「前方一致を含む」にチェックを入れてください。

トリガー(表示のタイミング)

トリガー表示されるタイミング
最初から表示ページを開いてすぐ
スクロールしたら表示ページを指定の割合(%)までスクロールしたとき。初期値は 50%
滞在したら表示ページを開いてから指定の秒数がたったとき。初期値は 5 秒
離脱時に表示マウスカーソルが画面の上端から外へ出たとき

※ 横にスクロールできます

離脱時に表示は、マウスの動きで判定しています。スマートフォンではほとんど表示されないので、スマホ向けには別のトリガーを選んでください。

表示期間

「表示期間を設定する」をオンにすると、開始と終了の日時を指定できます。期間外はバナーが出ません。キャンペーンの終了と同時に止めたい場合に使います。

一度閉じたバナーの扱い

訪問者が閉じるボタン(モーダルの場合は背景も)を押すと、そのブラウザのタブで閲覧している間は、同じバナーは再表示されません。タブを閉じて開き直すと、また表示されます。何日おきに表示する、といった頻度の設定はありません。

対象者(業界・都道府県)

ルール設定には「対象者 (業界)」と「対象者 (都道府県)」の欄もあります。これは grip space のスタンダードプラン以上と連携しているときに使える機能で、それ以外では「スタンダード以上」の表示が付いて設定できません。詳しくは後の連携の章で説明します。

公開して確認する

  1. 編集画面の右上にあるスイッチを「公開」にする
  2. 「保存」を押す
  3. 表示するページ URL に入れたページを開き、バナーが出るか確かめる

公開と非公開は、「バナー」の一覧にある「公開する」「非公開にする」のボタンでも切り替えられます。一覧で「公開」になっているバナーだけがサイトに表示されます。

確認の途中でバナーを閉じると、そのタブでは再表示されません。何度も確認する場合は、新しいタブかプライベートウィンドウで開いてください。

表示されないときの確認順

  1. バナーの状態が「公開」になっているか
  2. 表示するページ URL が入っているか、開いているページと一致しているか
  3. 表示期間をオンにしていて、期間の外になっていないか
  4. 表示するデバイスの設定と、見ている端末が合っているか
  5. 同じタブで一度バナーを閉じていないか
  6. テーマが wp_footer() を呼び出しているか(標準的なテーマなら呼び出しています)

grip space と連携すると変わること

grip space は ibis studio株式会社が提供するマーケティング用の外部サービスです。連携は任意で、連携しなくてもバナーの作成と表示はすべて使えます。連携すると、主に次のことができるようになります。

  • 連携したバナーの表示回数・クリック数・クリック率・CV(コンバージョン)を計測する
  • 日別の推移をグラフで見る
  • 業界や都道府県を指定して、特定の訪問者にだけ表示する
  • フォーム入りのバナーを作る

プランごとの違い

grip space のプランバナーの連携その他
フリー連携できません—
スターター1本まで—
スタンダード以上本数の制限なし業界・都道府県での出し分け、フォーム入りのバナー

※ 横にスクロールできます

プランの料金は、grip space の公式サイトで確認してください。連携後に grip space 側でプランを変えた場合は、「バナー」または「設定」の画面を開いたときに、新しいプランが反映されます(反映までに最大1時間ほどかかります)。

連携の手順

  1. 「Grip Banner」→「設定」を開く
  2. grip space のアカウントがある場合は、grip space の「設定 → 連携」で発行した連携キーを貼り付け、「連携キーで接続」を押す
  3. アカウントがない場合は、「grip space フリープランに登録」の欄に、お名前・メールアドレス・希望アカウント ID・会社名・電話番号を入れ、利用規約とプライバシーポリシーに同意して「登録して接続」を押す
  4. 「バナー」の一覧で、連携したいバナーの「grip 連携する」を押す

連携したバナーは「連携中のバナー」の画面に移ります。この画面では、バナーごとに表示回数・クリック数・クリック率・CV と、日別のグラフが表示されます。期間は「過去 7 日間」「過去 30 日間」「今月」のボタンか、日付を指定して切り替えます。

連携をやめるときは、「連携解除」を押します。バナーは通常の「バナー」一覧に戻り、プラグインからの表示に切り替わります。

送られるデータとプライバシーポリシー

バナーを連携すると、「アクセス計測」が自動でオンになり、サイトに grip space の計測タグが入ります。計測タグは、ページの閲覧、参照元、ブラウザの情報、IP アドレスから推定した会社名や地域などを grip space に送ります。連携したバナーのデザインと表示ルールも grip space にアップロードされます。

連携して計測する場合は、サイトのプライバシーポリシーに、外部サービスへのデータの送信について書いておく必要があります。連携しているバナーが1本もなければ、アクセス計測はオフに戻り、タグも出力されません。

当社の Contact Form by gripspace や Chatbot by gripspace もあわせて使う場合は、すべて同じ grip space のアカウント・同じサイトに連携してください。計測タグは1つしか読み込まれないため、別のアカウントにつなぐと一部が計測されません。違うアカウントにつないでいると、管理画面に警告が出ます。

業界・都道府県で出し分ける

スタンダードプラン以上と連携していると、ルール設定で「対象者 (業界)」「対象者 (都道府県)」を選べます。どちらも訪問者の IP アドレスから判定します。業界は、IP から会社を特定できた訪問だけが対象です。何も選ばなければ、全業界・全国が対象になります。

制限と注意点

  • grip space と連携していないバナーは、表示回数やクリック数を記録しません。効果を数字で見たい場合は連携が必要です
  • grip space のフリープランでは、バナーを連携できません。計測にはスターター以上が必要です
  • クリックで開くトリガー(ボタンを押したらポップアップを出す)はありません
  • Mailchimp などのメール配信サービスや、他のフォームプラグインとの連携機能はありません
  • 再表示の頻度は「同じタブでは閉じたら出さない」の1種類だけです
  • プラグインを削除しても、作ったバナーと連携の設定は残ります。消えるのは一時的なキャッシュだけです

まとめ

表示までの流れは「新規追加でテンプレートを選ぶ → デザイン設定で表示形式を決める → ルール設定で URL とトリガーを決める → 公開して保存」の4段階です。迷いやすいのは表示するページ URL で、空のままだとどこにも出ません。

まずは連携なしで表示まで試し、反応を数字で見たくなった段階で grip space との連携を検討する、という順番で十分です。

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