Web制作コラム

EC-CUBE 4にポップアップバナーを出す|プラグインの導入から表示条件の設定まで

やり方・手順

EC-CUBE 4 のサイトに、セールやクーポンを知らせるポップアップバナーを出す手順です。当社のプラグインを例に、導入、バナーの作成、表示するページや期間の決め方、つまずきやすい点までまとめました。

EC-CUBE 4 には、ポップアップバナーを出す機能が標準では入っていません。テンプレートに HTML と JavaScript を直接書き足す方法もありますが、バナーを差し替えるたびにファイルを触ることになり、運用担当の方だけでは回りません。管理画面から作って出せるようにするなら、プラグインを使うのが手軽です。

この記事では、当社が開発してオーナーズストアで販売している「ポップアップバナー表示・作成プラグイン」(商品ページでの名称は grip Popup Banner)を例に、導入から表示までの手順を説明します。

ワプラボを運営する ibis studio 株式会社が開発・販売しているプラグインです。自社製品の使い方の解説であることを先にお断りしておきます。ほかのプラグインとの違いは、別の記事で比較しています。

できること

  • テンプレートを選ぶか、白紙から、管理画面の中でバナーを作る
  • 手持ちのバナー画像をアップロードして、そのまま出す
  • 見せ方を、モーダル(画面中央)・フローティング(画面の隅など)・帯(画面の上か下に固定)から選ぶ
  • 表示するページ、期間、きっかけ(すぐ・スクロール・滞在時間・離脱しそうなとき)、PC/スマホを指定する
  • 画像アップロード型では、A・B・C の3パターンをランダムに出し分ける

バナーの作成と表示は、プラグインだけで完結します。外部サービスへの登録は要りません。表示回数やクリック数を数字で見たい場合だけ、後述する grip space と連携します。

動作環境

オーナーズストアの対応バージョンは 4.2系(4.2.0〜4.2.3-p2)と 4.3系(4.3.0〜4.3.1-p1)で、PHP 8.1以上が必要です。お使いの EC-CUBE のバージョンは、管理画面のホームなどで確認できます。購入の前に、オーナーズストアの商品ページにある対応バージョンの欄もあわせて確認してください。

EC-CUBE 2系・3系では使えません。また、本番環境に入れる前に、テスト環境で表示を確かめておくと安心です。

導入の手順

オーナーズストアで購入したプラグインは、EC-CUBE の管理画面からインストールできます。手順は EC-CUBE 4 共通です。

  1. オーナーズストアでプラグインを購入する
  2. 管理画面の「オーナーズストア」→「認証キー設定」で、ストアの認証キーを設定する(設定済みなら不要)
  3. 「オーナーズストア」→「プラグイン」→「プラグインを探す」を開き、「購入済プラグイン」からインストールする
  4. 「オーナーズストア」→「プラグイン」→「プラグイン一覧」で、このプラグインを「有効化」する

有効化すると、管理画面の左メニューに「バナー」が増えます。中身は「バナー」「連携済みバナー」「新規追加」「設定」の4つです。

プラグインのファイル(zip などの圧縮ファイル)が手元にある場合は、「プラグイン一覧」の「アップロードして新規追加」からも入れられます。認証キーの設定やインストールでつまずいた場合は、EC-CUBE 公式の開発者向けドキュメントにある「プラグインのインストール」も参考になります。

バナーを作る

「バナー」→「新規追加」を開くと、テンプレートを選ぶ画面になります。作り方は2通りあります。

1. 手持ちの画像をアップロードする

「お手持ちのバナー画像をアップロード」の「シングルイメージ」を選びます。PC用とスマホ用の画像を登録できます。スマホ用は任意で、登録しなければ PC 用の画像がそのまま使われます。

「リンク先URL(クリック時の遷移先)」を入れておくと、バナー全体がリンクになります。空欄にすると、クリックしても移動しないバナーになります。

この方式では、画像を A・B・C の3つまで登録できます。B や C にも画像を入れると、表示のたびにランダムでどれか1つが出ます。デザイン違いを試したいときに使えます。

2. テンプレートから作る

「テンプレートから管理画面でバナー作成」には、キャンペーン告知、カウントダウン付き、メニュー表示、帯タイプなどのテンプレートが並んでいます。「白紙から作成」で、何もない状態から作ることもできます。

編集画面では、テキスト、画像、図形などのパーツを置き、文字や色を変えていきます。主な操作は次のとおりです。

  • テキストの追加と、フォント・色・行間の変更
  • 画像のアップロードと、画像ライブラリからの選択、切り抜き(クロップ)
  • パーツごとのリンク設定(ボタンだけをリンクにする、など)
  • 整列、前面・背面の入れ替え、複製、元に戻す/やり直し
  • 塗りの単色・グラデーション
  • カウントダウン(指定した日時までの残り時間を表示。表示中は実際の時間に合わせて減っていきます)

画面上部には「公開」の切り替え、「保存」、「PNGダウンロード」、「プレビュー」があります。「プレビュー」は保存したうえで、実際のサイトを新しいタブで開き、そのバナーだけを表示します。下書きのまま、公開前の見え方を確認できます。

フォーム付きのテンプレート(メールアドレスの登録欄があるもの)は、grip space と連携し、上位プランを契約している場合だけ使えます。プラグイン単体では選べません。

見せ方を決める(デザイン設定)

編集画面の左側は「1 デザイン設定」「2 ルール設定」の2つのタブに分かれています。デザイン設定では、バナーの出し方を決めます。

項目選べる内容
表示形式モーダル(画面中央。後ろに半透明の暗幕が入る)/フローティング
表示位置(フローティング)左上・上・右上・左・中央・右・左下・下・右下
アニメーションフェードイン・スライド・ズームフェード
表示するデバイスすべて・モバイルのみ・PCのみ
閉じるボタン表示する/しない、大きさ、内側・外側、四隅のどこに置くか、色
影・角の丸み影の有無と種類、角の丸み

※ 横にスクロールできます

帯タイプのテンプレートを選んだ場合は、「設置位置(帯)」で上(ヘッダー)か下(フッター)を選びます。上に置く場合はさらに、ヘッダーに重ねて固定する「フローティング」と、ページ全体を帯の高さ分だけ下げる「ブロック追加」を選べます。固定ヘッダーのあるテーマで帯がヘッダーを隠してしまうときは、「ブロック追加」を試してください。

いつ・どこに出すかを決める(ルール設定)

表示するページURL(必須)

ここが一番つまずきやすいところです。表示するページURLを1つも入れていないバナーは、公開にしても表示されません。出したいページを明示的に指定する作りになっています。

  • URL は https:// から始まる完全な形でも、/products/list のようなパスだけでも指定できます
  • 「前方一致を含む」にチェックを入れると、そのURLで始まるページすべてが対象になります
  • チェックなしの場合は、そのURLと一致するページだけです(末尾のスラッシュの有無は区別しません)
  • URL の枠を増やすと、どれか1つに当てはまれば表示されます(OR 条件)

サイト全体に出したいときは、トップページのURLを入れて「前方一致を含む」にチェックを入れます。

表示期間

「表示期間を設定する」にチェックを入れると、開始日時と終了日時の間だけ表示されます。セールの終了後に消し忘れる心配がなくなります。

トリガー(表示するきっかけ)

  • 最初から表示 … ページを開いた時点で表示
  • ページの○%までスクロールしたら表示
  • ページの滞在時間が○秒を超えたら表示
  • ユーザ離脱時にモーダルで表示 … マウスがブラウザの上端から外に出たときに表示

離脱時の表示は、マウスの動きで判定しています。マウスを使わないスマートフォンでは基本的に表示されないので、スマホ向けにはスクロールか滞在時間のトリガーを使ってください。

ルール設定には業界・都道府県・組織(会社)による出し分けの項目もありますが、これは grip space との連携(上位プラン)が前提で、プラグイン単体では使えません。

公開とサイトでの表示

バナーは、編集画面の「公開」スイッチか、「バナー」一覧の「公開する」「非公開にする」で切り替えます。一覧では、状態が「公開」「下書き」で表示されます。

公開したバナーは、ショップのページの末尾に自動で差し込まれます。レイアウト管理でブロックを配置したり、テンプレートを書き換えたりする必要はありません。管理画面には表示されません。

閉じるボタンか暗幕をクリックして閉じたバナーは、同じブラウザのタブを開いている間(セッション中)は再表示されません。確認のために何度も表示させたいときは、ブラウザのシークレットウィンドウを使うと楽です。

表示されないときの確認順

  1. 状態が「公開」になっているか
  2. 表示するページURLが入っているか、前方一致のチェックが意図どおりか
  3. 表示期間を設定している場合、今日が期間内か
  4. 表示するデバイスの設定と、見ている端末が合っているか(幅767px以下がモバイル扱い)
  5. 一度閉じていないか(シークレットウィンドウで確認する)
  6. トリガーがスクロールや滞在時間になっていないか

grip space と連携すると増えること(任意)

バナーを出すだけなら連携は不要です。どのバナーがどれだけ見られ、押されたかを数字で見たい場合に、当社のマーケティングツール grip space と連携します。

「バナー」→「設定」で、すでに grip space をお使いなら連携キーで接続し、お使いでなければフリープランに登録して接続します。接続すると、バナー一覧に「grip連携する」ボタンが出ます(ご契約のプランで連携できる場合)。連携したバナーは「連携済みバナー」に移り、次の数字が見られるようになります。

  • 表示回数・クリック数・クリック率・CV数
  • レポート画面での集計期間の指定(直近7日・直近30日・今月など)と日別の推移
  • 上位プランでは、クリックした会社・担当者の一覧、業界・都道府県による出し分け、フォーム付きバナー

連携できるかどうか、いくつまで連携できるかは、grip space のプランによって異なります。連携していないバナーは数に関係なく作って表示できます。

連携したバナーは、grip space の計測タグ経由で配信・計測されます。設定に応じてアクセスの計測データやフォームの送信内容が grip space のサーバーに送られるので、プライバシーポリシーへの記載もあわせて見直してください。

向いていない使い方

  • 会員かどうか、カートに商品があるかで出し分けたい … この条件は持っていません
  • 一度閉じた人に、数日間は出さない、といった間隔の指定 … 閉じた後に出さないのは同じセッションの間だけです
  • EC-CUBE 4.2 より前のバージョンで使いたい

こうした条件が必要な場合は、ほかのプラグインのほうが合うことがあります。比較の記事で、それぞれの得意な点をまとめています。

「やり方・手順」のコラム

この記事と同じカテゴリの記事です。

一覧に戻る

SERVICES

WordPressとECサイトの制作、
まとめてご相談いただけます

WordPress

WordPress制作・構築代行

デザインデータやコーディング済みHTMLを、オリジナルテーマとして構築します。プラグイン開発も対応。

構築基本費用 50,000円

詳しく見る
コーディング

コーディング代行

デザインデータをHTML/CSSに起こします。WordPress化まで通しでも、コーディングだけでも承ります。

1ページ 15,000円〜

詳しく見る
React

Reactコーディング代行

デザインデータをReactのコンポーネントとして実装します。既存アプリへの画面追加・UI改修だけでも承ります。

1ページ 18,000円〜

詳しく見る
Next.js

Next.js制作・コーディング代行

検索エンジンに読まれるHTMLを返せるNext.jsで構築します。静的書き出しでレンタルサーバーでも公開できます。

1ページ 18,000円〜

詳しく見る
EC / WordPress

WelcartでのECサイト構築

WordPress専用のネットショップ構築プラグイン。機能面まで踏み込んだカスタマイズができます。

デザイン制作+構築 一式 120万円〜

詳しく見る
EC / EC-CUBE

EC-CUBEでのECサイト構築

国産オープンソースのECパッケージ。決済・受注・在庫まわりを業務に合わせて作り込めます。

デザイン制作+構築 一式 120万円〜

詳しく見る
EC / ASPカート

ECサイト制作代行

Shopify・MakeShop・カラーミーなどのカートに、オリジナルデザインを組み込みます。

構築基本費用 100,000円

詳しく見る

制作のご相談も承っています

デザインデータと画面数をお知らせいただければ、お見積りと納期をご提示します。

直近2週間の受付状況制作のリソース

10/12(月)〜10/16(金)残りわずか
10/19(月)〜10/23(金)余裕があります
Chatworkで相談する