Web制作コラム

WordPressのバージョンアップ|古いサイトを安全に上げる順番と手順

トラブル対処

WordPressは本体だけを上げても終わりません。PHP・テーマ・プラグインとつながっているからです。上げないと起きること、古いサイトを上げる順番、自分で上げる手順と確認することをまとめます。

WordPressのバージョンアップは、管理画面の「更新」ボタンを押せば終わるように見えます。実際にはそうならないことが多く、本体を上げようとしたら「PHPのバージョンが古いため更新できません」と出る、上げたら表示が崩れた、という相談をよく受けます。

理由は、WordPressが本体・PHP・テーマ・プラグインの4つの組み合わせで動いているからです。1つだけを新しくすると、残りの3つと合わなくなることがあります。

いまの最新版と、動かすのに必要なもの

2026年10月29日時点で、wordpress.org で確認した値です。

項目内容
WordPressの最新版7.1.4
動かすのに必要なPHP7.4以上
推奨されるPHP8.3以上
推奨されるデータベースMySQL 8.0以上、または MariaDB 10.11以上

※ 横にスクロールできます

「7.4以上で動く」と「8.3以上を推奨」には大きな開きがあります。PHP 7.4 は開発元のサポートがすでに終わっていて、セキュリティの修正も出ません。動くことと、安全に使えることは別だと考えてください。

バージョンアップしないと起きること

  • 見つかった脆弱性が直らないまま残る。改ざんの入口になるのは、本体よりも古いプラグインのほうが多いです
  • サーバー会社が古いPHPの提供を終え、ある日からサイトが表示されない、または管理画面に入れなくなる
  • プラグインの新しい版が新しい本体を前提にしていて、プラグインだけを更新することもできなくなる
  • 更新が溜まるほど、一度に変わる量が増え、壊れたときにどれが原因か分からなくなる

古いサイトほど、一度に上げてはいけない

何年も更新していないサイトでは、4つが互いに足を引っ張る状態になっていることがあります。

  • 本体を上げたい → 新しい本体は、いまのPHPでは動かない
  • PHPを上げたい → 新しいPHPでは、古いテーマやプラグインが動かない
  • プラグインを上げたい → 新しいプラグインは、古い本体では動かない

この状態で全部をまとめて上げると、表示が真っ白になったときに、どれが原因かを切り分けられません。1つずつ、確かめながら上げていきます。順番の目安は次のとおりです。

  1. バックアップを取る(ファイルとデータベースの両方)
  2. いまのPHPのまま、更新できるプラグインとテーマを上げる
  3. いまのPHPで上げられるところまで、本体を上げる
  4. PHPを上げる(いきなり最新ではなく、テーマやプラグインが対応しているところまで)
  5. 動かなくなったテーマやプラグインを直す、または置き換える
  6. 本体・プラグインを最新まで上げる

これは目安で、サイトによって順番は入れ替わります。どの組み合わせなら動くかは、テスト環境で実際に試して決めるのが確実です。

自分でバージョンアップする場合の手順

1. いまのバージョンを確かめる

管理画面の「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」タブで、WordPress本体・PHP・データベースのバージョンと、有効なテーマ・プラグインの一覧が見られます。作業の前に、この画面の内容を控えておくと、あとで比べられます。

2. バックアップを取る

ファイルだけでなく、データベースも含めて取ります。サーバーの自動バックアップがあっても、作業の直前に手動で取っておくと、戻す時点がはっきりします。

3. テスト環境で先に試す

本番のサイトをそのまま更新するのではなく、複製した環境で先に試します。サーバーにステージング機能があれば、それを使うのが手軽です。

4. 1つずつ上げて、そのたびに確認する

まとめて更新すると、壊れたときに原因を探す手間が何倍にもなります。プラグインは1つずつ、本体は単独で更新し、そのたびに表示を確かめます。

5. キャッシュを消してから確認する

キャッシュのプラグインやサーバーのキャッシュが古い表示を残していると、直ったのか直っていないのかが分かりません。確認の前に削除します。

6. 問題がなければ本番を同じ順番で上げる

テスト環境で上げた順番を控えておき、本番でも同じ順番で上げます。

上げたあとに確かめること

  • トップページと、よく見られるページの表示(パソコンとスマートフォンの両方)
  • お問い合わせフォームから実際に送信し、メールが届くか
  • 管理画面で、記事の編集・保存・画像の追加ができるか
  • 「サイトヘルス」の画面に、重大な問題が出ていないか
  • ECや会員の機能がある場合は、カートへの追加やログイン

お問い合わせフォームは、表示されていても送信できない、送信できてもメールが届かない、という形で壊れることがあります。見た目だけで判断せず、実際に送って確かめてください。

自分でやらないほうがよいサイト

次のようなサイトは、更新ボタンを押す前に専門の業者に相談することをおすすめします。

  • 本体やPHPを何年も更新していない(上で書いた順番の問題が起きやすい)
  • 購入したテーマのファイルを直接書き換えている(テーマを更新すると変更が消える)
  • 更新が止まったプラグインを使っている
  • ECサイトや会員サイトで、止まると売上や会員に影響が出る
  • サイトを作った人と連絡が取れず、どこを変えてあるのか分からない

依頼する場合に確かめたいこと

バージョンアップを業者に頼む場合は、見積もりに次の作業が含まれているかを確かめてください。会社によっては、テスト環境の用意やバックアップが別料金になっていることがあります。

  • 作業前のバックアップ
  • テスト環境での確認(本番でいきなり試さないか)
  • 本体だけでなく、プラグイン・テーマの更新も含むか
  • 動かないプラグインやテーマの修正は、別料金か
  • 作業後に、何をどのバージョンに上げたかの報告があるか

「トラブル対処」のコラム

この記事と同じカテゴリの記事です。

一覧に戻る

SERVICES

WordPressとECサイトの制作、
まとめてご相談いただけます

WordPress

WordPress制作・構築代行

デザインデータやコーディング済みHTMLを、オリジナルテーマとして構築します。プラグイン開発も対応。

構築基本費用 50,000円

詳しく見る
コーディング

コーディング代行

デザインデータをHTML/CSSに起こします。WordPress化まで通しでも、コーディングだけでも承ります。

1ページ 15,000円〜

詳しく見る
React

Reactコーディング代行

デザインデータをReactのコンポーネントとして実装します。既存アプリへの画面追加・UI改修だけでも承ります。

1ページ 18,000円〜

詳しく見る
Next.js

Next.js制作・コーディング代行

検索エンジンに読まれるHTMLを返せるNext.jsで構築します。静的書き出しでレンタルサーバーでも公開できます。

1ページ 18,000円〜

詳しく見る
EC / WordPress

WelcartでのECサイト構築

WordPress専用のネットショップ構築プラグイン。機能面まで踏み込んだカスタマイズができます。

デザイン制作+構築 一式 120万円〜

詳しく見る
EC / EC-CUBE

EC-CUBEでのECサイト構築

国産オープンソースのECパッケージ。決済・受注・在庫まわりを業務に合わせて作り込めます。

デザイン制作+構築 一式 120万円〜

詳しく見る
EC / ASPカート

ECサイト制作代行

Shopify・MakeShop・カラーミーなどのカートに、オリジナルデザインを組み込みます。

構築基本費用 100,000円

詳しく見る

制作のご相談も承っています

デザインデータと画面数をお知らせいただければ、お見積りと納期をご提示します。

直近2週間の受付状況制作のリソース

10/26(月)〜10/30(金)残りわずか
11/2(月)〜11/6(金)余裕があります
Chatworkで相談する