Web制作コラム

WordPress保守の費用相場|月額の内訳と年間総額、自社で持つ場合の比較

費用・相場

保守費用は月3,000円から50,000円まで開きます。価格帯ごとに何が含まれるのかを表に並べ、サーバー代まで含めた年間総額、見積もりで確認する7項目、自社で持つ場合にかかる実時間までを整理します。

WordPressの保守は、月額いくらという形が一般的です。ただし「保守」の中身は会社ごとに違い、月3,000円のところも月50,000円のところもあります。10倍以上の開きがあるので、金額だけを並べても判断できません。

この記事では、価格帯ごとに何が含まれるのかを表に並べ、サーバー代まで含めた年間の総額、見積もりで確認する項目、自社で持つ場合にかかる実際の時間までを整理します。

価格帯ごとに何が含まれるか

月額含まれることが多い内容向いているサイト
3,000〜5,000円本体・プラグインの更新、バックアップの取得。障害時の対応は別料金更新頻度が低い小規模サイト
10,000〜15,000円上記+軽微な修正が月1〜2件、問い合わせ窓口月に数回テキストを直す程度の企業サイト
20,000〜30,000円上記+稼働監視、脆弱性情報の確認、修正の時間が月1〜2時間ぶん問い合わせが売上につながるサイト
50,000円〜上記+障害時の優先対応、更新作業をテスト環境で検証してから本番反映止まると業務や売上が止まるサイト

※ 横にスクロールできます

同じ金額でも、含まれる範囲は会社ごとに違います。上の表は市場の目安であり、必ず見積書の内訳で確認してください。

保守に含まれうるもの

  • WordPress 本体・プラグイン・テーマの更新
  • バックアップの取得と保管
  • 障害が起きたときの復旧
  • セキュリティの監視
  • 軽微な修正(文言の差し替え、画像の入れ替え)
  • 相談の窓口

安いプランは「更新とバックアップだけ」であることが多く、修正のたびに別料金がかかります。高いプランは修正の時間が月いくらぶん含まれている形です。どちらが得かは、月にどれくらい直すかで決まります。

更新を止めておくとどうなるか

WordPress はシェアが大きいぶん、脆弱性が見つかると攻撃の対象になりやすい CMS です。更新を止めたまま数年動かしているサイトは、改ざんや不正なリダイレクトの被害に遭う確率が上がります。

被害に遭ってからの復旧は、保守費用の何か月分にもなります。バックアップが無い場合は作り直しになることもあります。

年間でいくらかかるか

保守費用だけを見ていると、翌年の請求で想定外が出ます。WordPressサイトを1年動かすのに必要なものを並べると次のようになります。

項目年額の目安備考
レンタルサーバー6,000〜100,000円共用サーバーなら1万円前後。アクセスが多いサイトはVPSやクラウドへ
ドメイン1,000〜5,000円.jp は高め。更新忘れでサイトが止まる事故が多い
SSL証明書0〜100,000円無料の自動更新で足りる場合が多い
保守(月10,000円の場合)120,000円価格帯は上の表のとおり
有料テーマ・プラグインの更新0〜30,000円ライセンス更新が要るものがある

※ 横にスクロールできます

保守を月10,000円で契約した場合、サーバーとドメインを合わせた年間の総額はおよそ14万円前後です。保守を付けない場合は2万円弱で済みますが、更新作業を誰がやるかを社内で決めることになります。

見積もりで確認する7項目

「保守一式 月額◯円」としか書かれていない見積もりは、他社と比べられません。次の7つを確認すると、金額の差がどこから来ているかが見えます。

  1. 更新の対象 … 本体だけか、プラグインとテーマも含むか
  2. 更新の手順 … 本番でそのまま更新するのか、テスト環境で検証してから反映するのか
  3. バックアップ … 取得の頻度、保管期間、保管場所。そして復元できることを確認しているか
  4. 障害時の対応 … 含まれるのか別料金か。連絡してから着手までの時間の目安
  5. 修正作業 … 月に何時間・何件まで含まれるか。繰り越せるか
  6. 対応時間 … 平日日中のみか。夜間・休日に止まったときどうなるか
  7. 解約時 … 何を引き継げるか。サーバーとドメインの権限、バックアップデータ

3番のバックアップは、取得しているだけでは意味がありません。「実際に復元してみたことがあるか」を聞くと、その会社の運用の実態が分かります。

自社で持つ場合に必要なこと

  1. 更新前にバックアップを取り、更新後に表示崩れが無いか確認する
  2. プラグインの組み合わせで不具合が出たときに切り分けられる
  3. PHPのバージョン変更に追従できる

更新ボタンを押すだけなら誰でもできますが、押したあとに壊れたときに戻せるかどうかが分かれ目です。

時間で見ると、月に1回の更新作業でバックアップ取得から確認まで30分から1時間。プラグインの不具合が出た月はここに切り分けの時間が加わります。年に1〜2回は、PHPのバージョン変更やテーマの大きな更新で半日かかる月が来ます。

担当者の時給を3,000円とすると、平常月で月1,500〜3,000円、トラブルがあった月で15,000円前後。均すと保守の下位プランと大きくは変わりません。差が出るのは「壊れたときに戻せるか」で、ここは金額ではなく経験の問題です。

保守を付けない場合のスポット対応

月額を払わず、必要になったときだけ頼む形もあります。市場の目安は、軽微な修正が1件5,000〜15,000円、まとめての更新作業が1回20,000〜50,000円、改ざんからの復旧が100,000円〜です。

年に数回しか触らないサイトなら、スポットのほうが安く済みます。ただし復旧は保守の何か月分にもなるので、「止まると困るか」で判断するのが実際的です。

ワプラボの場合

ワプラボは構築を主体としており、納品後は要件どおりに動作しない箇所の修正を回数無制限で対応しています。仕様の追加・変更にあたる内容は別途お見積りです。継続的な運用まで含めてお任せいただきたい場合は、内容をうかがったうえでご相談に応じています。

まとめ

  • 保守費用の10倍の開きは、含まれる範囲の差。金額ではなく内訳で比べる
  • 価格帯の分かれ目は「修正の時間が含まれるか」と「テスト環境で検証してから反映するか」
  • サーバー・ドメインまで含めた年間総額で判断する。保守月1万円なら年14万円前後
  • バックアップは「復元してみたことがあるか」を聞く。取得だけでは戻せない
  • 年に数回しか触らないサイトはスポット対応のほうが安い。判断基準は「止まると困るか」
  • 解約時に何を引き継げるかを、契約する前に確認しておく

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