Web制作コラム

コーディング料金が高くなる理由|予算オーバーを防ぐ見方

費用・相場

見積りが想定の倍になるのには理由があります。工数が増える要因を項目ごとに挙げ、どこを削れば下がるのかを説明します。

コーディング料金は、基本的に工数(作業量)で決まります。ページ数が同じでも、中身によって工数は何倍にも変わります。

見積りが予想より高かったとき、値引き交渉をする前に、何が工数を押し上げているのかを見てください。そこを削るほうが、確実に下がります。

工数が増える要因

要因増える度合い理由
アニメーションが多い1.2〜2倍動きの調整に時間がかかる。端末ごとの確認も増える
ページごとにレイアウトが違う1.3〜1.8倍共通部品が使えず、毎回ゼロから組む
WordPress化の範囲が広い1.5〜2.5倍更新できる箇所ごとに管理画面を作る
対応ブラウザが広い1.2〜1.5倍確認と個別調整が増える
デザインが未確定読めない実装後にやり直しが発生する
素材が揃っていない読めない待ちと差し替えが発生する

※ 横にスクロールできます

1. デザインのばらつき

一番大きいのはここです。

同じ10ページでも、共通の型があって中身が差し替わるだけのサイトと、ページごとに独自のレイアウトが組まれているサイトでは、工数が倍近く違います。

前者は共通部品を作れば2ページ目以降が速く進みます。後者は毎回ゼロから組むので、10ページ分きっちり時間がかかります。

デザインの段階で「カードの形は3種類まで」「見出しのパターンは4つまで」と決めておくと、費用も下がり、運用も楽になります。

2. 動きの量

スクロールに合わせて要素が出てくる、数字がカウントアップする、背景が動く。こうした動きは1つずつ実装と調整が必要です。

さらに、スマホでの動作確認、動きを減らす設定にしている利用者への配慮、表示速度への影響まで見ることになります。

動きは、あるページに集中させると効率が良くなります。全ページに散らすと、そのぶん確認の対象も増えます。

3. WordPress化の範囲

「全部更新できるようにしてください」が、見積りを最も押し上げる一言です。

更新できる箇所を1つ作るたびに、入力欄の設計、管理画面への配置、表示側の処理、入力がない場合の見え方、という作業が発生します。

実際に更新される箇所は限られています。次の基準で分けてください。

  • 月1回以上変わる … 更新できるようにする
  • 年に数回 … 更新できるようにするか、都度依頼かを比べる
  • ほぼ変わらない … 固定でよい

会社概要の住所や代表挨拶を更新可能にしても、何年も変わりません。そこに費用をかけるより、お知らせと実績に絞るほうが合理的です。

4. 決まっていないものが多い

見積りの段階で決まっていない項目があると、制作側は安全側に見積もります。何が来るか分からないので、余裕を持たせるしかありません。

逆に、次のものが決まっているだけで、見積りは締まります。

  • ページ数と各ページの構成
  • 原稿の分量(おおよその文字数)
  • 写真が用意できるかどうか
  • 対応ブラウザ
  • WordPressで更新する箇所

5. 途中で増えるもの

当初の見積りは予算内だったのに、最終的に超える。これは追加が積み上がった結果です。

  • ページを足した
  • 原稿が増えてレイアウトを組み直した
  • 確認の途中でデザインを変えた
  • 後から多言語対応を追加した
  • 修正の回数を超えた

防ぐには、着手前に構成を確定させることです。実装が始まってからの変更は、同じ内容でも数倍のコストになります。

下げ方

  1. 更新できる箇所を絞る(効果が大きい)
  2. デザインの型を揃える
  3. 動きを減らす、または1ページに集中させる
  4. 原稿と写真を自分たちで用意する
  5. 対応ブラウザを実データから絞る
  6. 一度に全部作らず、公開後に段階的に足す

最後の項目は現実的です。まず必要なページだけで公開し、運用しながら足していく。使われないページを最初に作り込むより、費用対効果が高くなります。

安い見積りを見るときの注意

極端に安い見積りは、範囲が狭いだけのことがあります。

  • スマホ対応が別料金
  • フォームが別料金
  • WordPress化が別料金
  • 修正が1回まで
  • 公開作業が含まれていない

合計すると、最初から範囲を含めていた見積りと変わらない、ということが起きます。金額の比較は、含まれる範囲を揃えてから行ってください。

ワプラボの場合

当社では、お見積りに含まれる範囲と含まれない範囲を明記しています。工数が大きくなる箇所については、その理由と、削った場合の金額もあわせてお伝えします。

予算が決まっている場合は、その範囲でどこまでできるかをご提案します。まず金額をお伝えいただくほうが、早く着地します。

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