Web制作コラム
Web 2.0 とは何だったのか|いま振り返る、読むだけのWebが変わった日
2005年ごろに広まった言葉ですが、当時の何が新しかったのかは意外と語られません。いまのWeb制作の前提になっている部分を、歴史として整理します。

Web 2.0 は、2004年ごろから使われはじめ、2005年にティム・オライリーが書いた「What Is Web 2.0」という文章で広く知られるようになった言葉です。新しい技術の名前ではなく、そのころ起きていた変化をまとめて呼んだものでした。
何が「1.0」で、何が「2.0」だったのか
それ以前のWebは、作り手が用意したページを読む場所でした。更新は制作会社に依頼し、HTMLを書き換えてFTPで上げる。読む人は読むだけです。
Web 2.0 と呼ばれた変化は、ここに「読む人が書く」が加わったことです。ブログ、掲示板、Wikipedia、写真共有、そしてSNS。中身をつくるのが運営者ではなく利用者になりました。
- 利用者が中身をつくる(ブログ・レビュー・Wikipedia)
- サービス同士がつながる(APIの公開、マッシュアップ)
- ページを読み込み直さずに動く(Ajax。2005年に命名された)
- データが集まるほど価値が上がる(レビュー数、リンク数)
いまの制作に残っているもの
CMS が当たり前になった
「更新は依頼、ではなく自分でやる」という前提が生まれ、ブログツールから育った WordPress が広く使われるようになりました。いま制作の相談で「更新は自分たちでできますか」と聞かれるのは、この流れの延長です。
ページを読み込み直さない操作
Ajax は、ページ全体を読み込まずに一部だけを書き替える手法です。地図をドラッグしても画面が真っ白にならない、あの体験がここから始まりました。いまの React や Vue が当たり前にしていることの出発点です。
外部サービスを組み込む
地図、決済、予約、フォーム、チャット。自前で作らず外部のサービスを埋め込む作り方も、APIが公開されるようになったこの時期に広まりました。
言葉としては使われなくなった
Web 2.0 という言い方自体は、2010年代に入るとほとんど聞かれなくなりました。当たり前になったものにわざわざ名前を付ける必要がなくなったためです。
その後「Web3」という別の言葉も出ていますが、こちらはブロックチェーンを前提にした構想で、Web 2.0 の続き番号というより別の話題として扱われています。
歴史として押さえておくと、既存サイトの改修で「なぜこの作りになっているのか」が読めることがあります。2000年代後半に作られたサイトには、当時の流行りがそのまま残っていることが少なくありません。
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